私が携わっているFPGA(Field Programmable Gate Array)は、文字通り「フィールド(現場)でプログラムすることができるゲートアレイ」で、デバイス内の電子制御機能の書き換えが可能な半導体ICです。つまり、自由に回路変更を図ることができます。システム設計者が求める論理機能を自分自身で、しかも短期間・低コストで実現することができる点が特長です。
従来、試作に伴う回路変更などは、その都度手戻りとなり、開発期間やコストの圧迫要因となっていました。しかし、回路を何回も書き直すことができるFPGAのおかげで、開発の生産性が大きく向上します。
この何回も書き直せるという特性は、変化が著しく、さまざまなデータが溢れるこの時代の中で柔軟性を発揮し、大きなパフォーマンスをもたらしてくれるのです。目下、日立製作所の研究所と連携し、人工知能や機械学習におけるFPGA演算処理の加速化や省エネ化への貢献を推進しています。
